アイデアを形にして伝える技術
アイデアを形にして伝える技術
原尻淳一
【内容】
マーケティングプランナーである著者が、情報を拾ってきて整理する方法(インプット)とそれを企画書や論文の形に起こす手法(アウトプット)を具体的にまとめたもの。
【感想】
読書カードだとかの昔からありそうなアナログな方法から、ウェブを使った最近の方法までいろいろな手段の情報整理手法を網羅的に書いていて、それを知らない人にとっては、そういうやり方もあるのかと思わせるかもしれない。
ただ、なぜその方法が効率的なのかという部分の説明が一切ないので、「偉い先生がこういうことを言っていました」「私はこういうやり方をやっています」という以上の根拠がなく、やや読後感が悪い。
ようは、情報を収集整理して形にするまで具体的な流れについて、企画書や論文の作成の過程で実際に行われている例を知りたい人のための本で、効率的な情報整理のための技術を理解して、企画書や論文ではない異分野に応用したいという人のための本ではなかったということのようだ。